なぜ「獅子舞」なのか

スパイスと発酵、舞い踊る、香りでつながる

獅子舞発酵スパイスカレーミックスは、「遠い国から来た香りが、日本の台所で花開く」物語を体現したカレー粉です。獅子舞をシンボルに選んだのは、スパイスと同じくインドに端を発し、幾つもの土地をめぐり、日本で独自に花開いた“渡りもの”の文化だから。

ルーツ:インド → チベット/中央アジア → 中国・朝鮮半島 → 日本

獅子はインド仏教美術の守護獣として尊ばれ、シルクロードを通って東アジアへ広がりました。唐代の中国では“外来の舞”としてすでに記録があり、仏教の行列で悪霊払いを担ったと伝えられます。舞そのもの、あるいは「獅子」の観念が様々な土地を経て渡ってきました。

日本には、伎楽(ぎがく)という仮面舞が朝鮮半島経由で7世紀に伝来し、その演目群に獅子が含まれました。8世紀・東大寺の大仏開眼(752)でも獅子舞の奉納が記録されています。江戸時代には伊勢神宮への参拝が困難な人たちの代わりに神札を頒布する「代神楽」として各地を巡業したことで全国に広がりました。

獅子舞は古代インドに起源を持ち、伎楽という形で日本に伝わり、独自の文化として各地に広がったのです。

アーショカの獅子頭柱(Wiki)

アーショカの獅子頭柱(Wiki)

歌川国貞画。江戸時代(Wiki)

歌川国貞画。江戸時代(Wiki)

水窪(みさくぼ)に息づく“里の獅子”

私たち 合同会社Dimsum の拠点・浜松市天竜区水窪町は、山あいの小さなまち。ここでも氏神さまに舞を奉納する芸能が受け継がれ、祭礼では二体の獅子が囃子に合わせて勇壮に舞います。土地の祈りとよろこびを背負う“里の獅子”は、いまも地域の誇りです。

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カレーもまた旅をして日本の味に

カレーは19世紀、イギリス海軍ルートで日本に入り、やがて“ご飯に合う”日本独自の国民食「カレーライス」が確立しました。さらに、近年はスパイスをより引き立たせてからだにも優しい日本式の”スパイスカレー”が広がり、多様な流儀が生まれています。


ライオンカフェ発:“毎日食べたい”の設計

Dimsumが運営するライオンカフェでは、地元の発酵食品と季節の野菜を活かしたカレーが人気です。カフェで培った“飽きずに続けられるおいしさ”に、Dimsum代表が長年取り組んできた腸内細菌研究の知見を重ね、塩麹・味噌・甘酒などの発酵素材とスパイスを独自ブレンド。家庭でも簡単に、身体にやさしく 食べられる配合を目指しました。

からだ想いのひと工夫 ― 水窪産「キハダ」配合

さらに、水窪で採れたキハダ(黄柏)をひとさじ。黄柏は古くから和漢の世界で健胃・整えの目的で用いられてきた樹皮で、主要成分の一つにベルベリンが知られています。食文化の知恵に学びつつ、日々の食事にそっと寄り添う配合です。医薬品ではありません。

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